自分の体験をモデルに、作品の中に書いてしまう。そういうことありませんか?


 

拙作『君と歩く永遠の旅』第一章に次のエピソードがあります。


 

ある日、主人公夏樹に両親から申し出があります。

 

ヒロイン春香への婚約指輪として、祖母の指輪を仕立て直して、渡してはどうかと。

 

そして、春香へルビーの指輪を贈るわけですが、今度は春香の方からは夏樹へ、亡き父の時計が贈られるのです。

(第40話 高校3年生 婚約の証)

http://yoruno-usagi.net/kimitoarukueiennnotabi001/2017/09/14/40/



 

――このエピソードのモデルは、私たち夫婦です。

とはいえ、あんなに素敵なお話ではなく、ちょっとププッとなってしまうお話だったりします。


 

婚約以前から相方の両親にも挨拶を済ませており、お付き合いしていることは両家ともに知っている状態でした。

 

私たち二人がなんとなく「結婚しようよ」「うん」と言葉で婚約を交わし、それぞれの両親に報告を済ませると、次は両家の挨拶の場をセッティングすることになったのです。

まあ、その日が正式な婚約の日という意味もあるんですね。


 

ある日、相方が両親から、夏樹と同じように祖母の指輪をきれいにして、それを婚約指輪としてはどうかと言われたそうです。

 

その話を聞いた時、それってすごいことだとすごく嬉しかったのです。

(ちょっと惚気のろけ(*^^*ゞ)

だって、正式にその家の嫁として迎え入れてくれるということですから。

 

まあ、それで相方が言うには、私のお父さんが腕時計のコレクションをしているから、どれか一つもらえないかということでした。


 

週末に相方を連れて実家に戻り一緒に呑む予定を組んだわけですが、その席上、緊張した相方が、

 

「あ、あの。それでですね。婚約の証として、お、お持ちのものを一つ。用意していただけないかと思いまして……」

 

と噛みながら、お父さんにお願いしました。

 

もちろん了解となり、緊張も解けたわけです。


 

さて、当日、会食のはじめに簡単な挨拶をして、早速、相方から私に指輪をはめてもらいました。

 

そして、そのお返しとして、私の父から相方に大きな箱が手渡されます。

ずっしり重い箱に、相方が「うん?」と一瞬だけ怪訝けげんそうな表情をしました。

……何か嫌な予感がする。

 

そう思ったところで、私の母が「さ、どうぞ開けて下さい」と言い、相方が慎重に包装を開けました。

 

中から出てきたのは…………、



 

大きな紅白のお餅でした。


 

微妙な笑顔の相方を見ながら、私は内心で笑いをこらえるのに必死に。


 

後日、私がお父さんに、

「あれってね。お父さんの持っている腕時計を一つ頂戴ってことだったんだよ」

と言ったら、大爆笑。

 

「……なんだ。おもちって言ったから。変だなって思ったんだよ!」

 

というわけで相方への婚約の品の贈呈は、次の週末、私の実家の飲み会で、となったのでした。


 

結婚って大変だけど、こういう笑っちゃうようなエピソードがきっと沢山あると思うのです。

だから結婚式は「優しさに包まれる日」。

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